年初のフジテレビの番組宣伝でタレントのマツコ・デラックスさん(39)が 「K-POPはアメリカのパクリ」「(日本が)嫌だったら出てけ!」と挑発的な発言をし、韓国のネット上で反発が起こっていた問題で、番組の本編「なかよしテレビ」が2012年1月17日夜放送された。マツコさんは予告で放送されたとおり、挑発的な発言を繰り返したものの、番組では、韓国が国策としてコンテンツ産業を育成しているという背景もフォロー。番宣の時と比べて、韓国側からの反発は少なくなりそうだ。
韓国の芸能人は日本よりも厳しい競争環境に置かれている
「なかよしテレビ」は、日韓中の3か国の人がお国自慢を通して「各国のいいところを学び、3か国が仲良くなる」ことをコンセプトにかげている。この日の番組は、ゴールデンタイムへの昇格を記念して2時間スペシャルとして放送された。
番組で白熱したのが、
「エンタメ自慢!世界に自慢できる芸能人がいる国は!?」
と題したコーナー。その中で、米国のビルボードにK-POPチャートが出来ていることや、90組以上のK-POPアーティストが日本デビューを果たしているという現状を紹介しているVTRが流れた。その上で、韓国側の出演者のキム・ヨンジュさんが、その理由を
「圧倒的に力の強さがある」
と、韓国の芸能人は日本よりも厳しい競争環境に置かれていることにあると解説。別の韓国側の出演者は、
「日本の芸能界は草野球で、韓国の芸能界はプロ野球」
とも主張した。これに対して、マツコさんは
「K-POP見てると米国のパクリにしかみてない」
「アメリカで評価されることが全てなの?」
と反発。これに対して、韓国側が、K-POPはEUや米国に進出して評価されているが、日本はその水準にすら達していないなどと主張すると、マツコさんは
「あんたたちのことも受け入れるじゃないの? 世界の文化を!これだけ懐の深い国がどこにあるんだよ、やだったらでていけ!」
と一気にまくし立てた。
年初の番組宣伝では、この発言がクローズアップされ、韓国のネット上では
「三流ゴミのJ-POP!」
といった反発の声が出ていた。