東京電力は、企業向け電気料金を2012年4月から引き上げると、1月17日に発表した。福島第一原発の事故に伴う火力発電所の焚き増しによる供給力の維持で、燃料費の負担が大幅に増えたため。
新たな電気料金の単価は、特別高圧のユーザーで毎時1キロワットあたり2円58銭、高圧のユーザーで同2円61銭を、現行の電力量料金の単価に一律に上乗せした。 上乗せする単価は、燃料費等の負担増分のうち、徹底した合理化を織り込んだうえで賄いきれない部分に相当するという。
対象は契約電力が50キロワット以上の大口利用者で、政府の認可の必要がない「自由化部門」の約24万件。