ネット上では、記者の質問に賛否両論
秋元康さんによると、アンナ・コレンさんが指摘したのは、2010年8月18日発売の曲「ヘビーローテーション」のことだという。この曲のミュージックビデオでは確かに、メンバー同士がキスしたり、風呂に入ったりするシーンが出てくる。
こうしたシーンについて、秋元さんは、「芸術かアートかわいせつか、ということと同じ」だとして、「それをどう感じるかは個々の判断だと思いますね」と一蹴した。
ネット上では放送後、番組でのやり取りについて、様々な反応が出た。2ちゃんねるのまとめブログでも紹介され、それらの書き込みでは、コレンさんの指摘には賛否が分かれている。
賛成としては、「AKBはエロ路線の規制が強まると壊滅するな」「イスラム圏で同じノリでやったらマジで国際問題になるよ」「日本のメディアでもこれくらい聞くところはないの?w」といった反応だ。一方で、首をひねる向きもあり、「アメリカでもセクシー表現は多い訳だがなあ」「幼く見えるアジア人の女性グループは児童ポルノ扱い」「そんなに悪いことか?という疑問もある」といった声が相次いだ。
もっとも、CNNの番組は、AKBに否定的な質問だけをぶつけていたわけではない。「ジャパニーズ・ポップスの成功を象徴する音色」として、ニューヨークやモスクワ、パリでも認知度が高まっているとして、「AKB48!」と声を上げる白人女性ファンらの姿を紹介した。コレンさんは、ステージ本番前のメンバーらを取材しており、「みんな自分のやってることが大好きなのね」と声をかけていた。シンガポールにAKBカフェができたことを「アジアでは、完全に受け入れられていますね」と持ち上げ、秋元さんがそれを「どうですかね」とさえぎるほどだった。
なお、CS放送を運営する日本ケーブルテレビによると、「トーク・アジア」は、アジアを中心にヨーロッパ、アフリカなどでも放送されるCNNインターナショナルの番組であり、アメリカ国内では放送されていない。