「気違い→精神障害者」と言い換えを例示
テレビ番組内の「キチガイ」発言と謝罪は、過去にも例があり、例えば2009年3月のフジテレビ系「笑っていいとも!」でも、ゲストの女優が発言し、アナウンサーが謝罪した。
数年前に市販された共同通信の「記者ハンドブック」をみると、「気違い→精神障害者」と言い換えを例示している。「差別の観念を表す言葉」などは、「当事者にとって重大な侮辱(略)、あるいは差別、いじめにつながるので使用しない」との注意書きもある。単に言い換えの問題ではなく、「使われた側の立場になって考える」ことの重要性を指摘している。
テレビ各局も、おおむね同様の見解に沿ってそれぞれ独自に自主規制をしているようだ。
ちなみに、辞書「広辞苑」(最新の6版)によると、「気違い」とは、(1)精神状態が正常でないこと。狂気(略)。また、その人、(2)ある物事に熱中して心を奪われること。また、その人、とある。
今回の河上氏発言について、複数の精神障害者団体の関係者に話をきいてみた。いずれも「個人的な意見」と断った上で回答した。