月に1~2回、休日出勤で対応 交通局「『間引き運転』のようなことはないようにしたい」
このこともあって、「駆け込み退職」とばかりに、11年度末に退職する人が急増しているのだ。交通局職員部によると、10年度末に早期退職制度を利用した人の数は、交通局全体で12人。そのうち、バス運転手は5人だ。これに対して、11年度末に退職を予定している人の数は交通局全体で217人、そのうちバス運転手は77人。いずれも約15倍に跳ね上がっている。
11年度末の希望退職が締め切られたのは11年12月28日。橋下氏が交通局の給料大幅カットを打ち出したのが12月23日なので、かなりの人数が、わずか5日程度で退職の決断に踏み切った可能性がある。
なお、11年12月1日時点での交通局の職員数は6768人で、そのうちバス運転手数は715人。バスの運転手は、一気に1割以上がいなくなる計算だ。交通局では、
「月に1~2回、休日出勤をお願いすることで対応したい。『間引き運転』のようなことはないようにしたい」
と話しており、運行への影響は避けられる見通しだ。