東京証券取引所など国内の証券取引所に上場する企業が、2011年に53社減り、3593社になった。上場企業数は2007年末に3942社と最高を記録。その後の4年間でほぼ1割減ったことになる。
減少の要因は、たとえば日立製作所が日立マクセルや日立プラントテクノロジーなど上場子会社5社を吸収するなど、企業がグループ経営の効率を高めるため、子会社の上場廃止を進めたことが大きい。
また、MBO(経営陣が参加する買収)による上場廃止も、11年は過去最高の21社に達した。レンタルDVDチェーン「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブなどがある。
一方、11年の株式の新規公開企業は37社と、株安が響いて停滞した。