セ・リーグに東都大学ブーム到来? 6球団中4球団が東都リーグOB監督

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通算勝利数のトップ5はすべて六大学出身

   日本のプロ野球監督は東京六大学出身が席巻してきた歴史がある。優勝監督は圧倒的に多いし、歴代勝利ではズラリと並ぶ。

1) 1773勝=鶴岡一人(法政大)
2) 1687勝=三原脩(早稲田大)
3) 1657勝=藤本定義(早稲田大)
4) 1586勝=水原茂(慶応大)
5) 1384勝=西本幸雄(立教大)

-とベスト5を独占している。

   8位にも慶応大の別当薫がいる。ちなみに6位は野村克也(京都・峰山高)、7位は上田利治(関西大)、9位は王貞治(早稲田実)、10位は川上哲治(熊本工)。

   セ、パ2リーグ制になってから東都大学出身者(4年間在学)で日本シリーズに進出した監督はたった1人。2002年、西武監督だった芝浦工業大OBの伊原春樹だ。中退では広島の古葉竹識(専修大)と中日の落合博満(東洋大)がいる。

   このほか監督を務めた主なOBは、広島・森永勝也(専修大)東映・田宮謙次郎(日大)南海・穴吹義雄(中央大)ヤクルト・武上四郎(中央大)広島・達川光男(東洋大)横浜・大矢明彦(駒沢大)オリックス・石毛宏典(駒沢大)らがいる。

   異色としては西武などの監督を務めた根本陸夫。法政大OBとなっているが、日本大に在学したことがある。

   セの残る2球団の監督は巨人原が東海大(首都大学リーグ)中日の高木守道は岐阜商業。パは東京六大学OBが2人。楽天の星野仙一(明治大)とオリックスの岡田彰布(早稲田大)。昨年の日本一ソフトバンクの秋山幸二は熊本・八代高、一昨年の日本一ロッテの西村徳文は宮崎・福島高、08年の日本一西武の渡辺久信は群馬・前橋工の出身。残る日本ハムの栗山英樹新監督は東京学芸大(新東京大学リーグ)の出身という変り種である。

   セから東京六大学を追い出した格好の東都大学OBたち。中畑監督はヘッドコーチに中央大OBの高木豊、さらに駒沢大OBの白井一幸と二宮至を内野守備コーチ、外野守備・走塁コーチに起用と、はっきりと「東都色」を出している。六大学出身監督の実績を「過去のもの」になっていくのか、注目である。(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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