米ハーバード大図書館朝4時 猛勉学生たちで満席は本当か

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中国のネット掲示板でつくられたうわさ話

   ブログによると「教訓」の内容は「今居眠りすれば、あなたは夢をみる。今学習すれば、あなたは夢が叶う」「勉強に励む苦しさは今だけであり、勉強しなかった苦しさは一生続く」「人より早く起き、人より努力して、初めて成功の味を真に噛みしめる事ができる」といったものだ。もっともらしい言葉が並ぶものの、実際は「つくりごと」だった。

   ハーバード大図書館のウェブサイトには「Q&Aコーナー」があり、「20の教訓が図書館に壁に書かれていると聞いたが、どこに行けば見られるのか」との質問が投稿されていた。これに対する図書館側の回答は、「インターネット上、特に中国で流れていたうわさにすぎず、壁にモットーや教訓は一切掲げられていません」。さらにそこには、「うわさ」に関するこれまでの経緯をまとめたサイトのリンクも掲載されていた。

   そのサイトを見ると、「ハーバード大学図書館の学習スペースで、朝4時に壁に書かれた落書き」という話が2007年、中国のネット掲示板上に登場した。この「落書き」が、どうやら「20の教訓」にすり替わって伝えられるようになったという。教訓はもともと中国語で書かれており、その英訳が数パターンつくられた。調べてみると、ある中国語サイトで2008年12月6日付の記事として、「20の教訓」を紹介している事例が見つかった。

   4年前にでっちあげられたうわさ話が、めぐりめぐって和訳され、今頃になって日本を騒がせたというわけだ。

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