競合相手は同一地域内のトヨタブランド販社
トヨタブランド全系列併売の主力車であるプリウスとプリウスアルファの販売実績は、系列を超えた販社・販売拠点の実力試験となった。当然のことながら受注の多い販社は配車枠を多く獲得した。
新たな全系列併売車アクアの販売では、販社の経営者の多くが競合相手を同一地域内のトヨタブランド販社と考えている。ホンダ「フィット・ハイブリッド」との販売競争よりもトヨタブランド内での成績を重視しているわけだ。
このような中でアクアの事前受注は多くの販社が3月までの配車枠に達した。需要が多いコンパクトカーであることや世界トップの低燃費、169~185万円の価格設定などが受注好調の要因となった。
販売活動では、車のサイズや価格帯から大きな保有母体である「カローラ」を持つトヨタカローラ店と「ヴィッツ」を扱うネッツ店に販売の分があるとされる。両系列とも「プリウスの販売でトヨタ店とトヨペット店に売り負けた」ことに対する悔しさがある。