後輩芸人「できれば復帰して」 相次ぐ「紳助コール」の裏事情

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   吉本興業の大崎洋社長が島田紳助さんの「芸能界復帰」を望む発言をした波紋が広がり続けている。

   事の発端は2012年1月4日に行われた「創業100周年記念プロジェクト」発表会見だった。

パンブー、板尾「また一緒に仕事したい」

   大崎社長は報道陣の前で「私たちは彼(紳助さん)の才能を惜しむものであります。(中略)いつの日か、私たち吉本興業に戻ってきてもらえるものだと信じております。この思いは私たち全社員、全タレント、全芸能人の思いでもあります」と語った。

   さらに5日に行われたイベントに出席したお笑いコンビ「パンクブーブー」が「できることなら復帰していただきたい」、サイン会を行った板尾創路さんが「また一緒に仕事できたら。帰ってきてほしい」などとコメントしたとスポーツ紙などが報じた。これに対し2ちゃんねるの書き込みには「芸人と言いつつサラリーマンみたいなもんか 社長の言いなりw」「実際復帰した場合の事を想定すると、そりゃみんなヤバくて本音は吐けんだろ」など、うがった見方のものが多い。

「会社の考えに染まってしまっている」

   紳助さんの復帰は本当に望まれていることなのだろうか。芸能評論家の肥留間正明さんは「ウソでしょ」と一蹴する。

「吉本興業は暴力団との関係について、会社として深く考えていない。紳助さんの問題も『この程度のこと』と考えているんじゃないでしょうか」

   さらに、後輩たちの「帰ってこいコール」にも疑問を隠さない。

「紳助さんは後輩いじめや理不尽に怒ることから吉本の中で一番嫌われていたのに、若い芸人は主体性がなくて、売れている人に対してゴマをすらざるを得ない。会社の考えに染まってしまっている。本来なら芸人は一匹狼であるべきで、紳助さんがいなくなって自分の仕事が増える、喜ばしい事だと考えなければならないのに、芸人同士で仲良しごっこをしてどうするんだと思いますよ。現時点では仲間内のしかもごく一部がそういう声をあげているだけで紳助待望論なんてとんでもない」
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