スマホにもウイルス増加中 効果的な対策法はどれか
(連載「スマートフォン革命」第6回)

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アプリの審査がある場所から入手するのが重要

   この調査では、「スマートフォンのウイルスに感染したことがあるか」という質問もぶつけている。0.3%が「はい」と回答する一方、「分からない」も24.9%にのぼった。残りの74.8%が「いいえ」と回答しているが、本当に感染していないとは言い切れない。

   なぜならば、前出のIPAの事例のすべてが、スマホではなく、ウィンドウズなどPCでメールを受信した時に検出されたものだからだ。ウイルスはメールの添付ファイル経由で感染することが多く、スマホ向けのウイルスがたまたまPC向けにも送られ、ウイルスとして発見されている。逆に言えば、スマホのみを使っている状態では、ウイルス感染を発見するのは非常に難しいとも言える。

   では、利用者としては、どのような対策が可能なのか。総務省の「スマートフォン・クラウドセキュリティ研究会」が11年12月19日に発表した中間報告では「スマートフォン情報セキュリティ3か条」として、(1)OS(基本ソフト)を更新(2)ウイルス対策ソフトの利用(3)アプリケーションの入手に注意、の3点を呼びかけている。

   具体的には、OSを定期的にアップデートするのはもちろん、アイフォーン(iPhone)の機能制限を外す、「ジェイルブレイク(脱獄)」行為はOSのセキュリティを下げる可能性があるため、御法度だ。アプリをインストールする際も、アイフォーンであればアップストア(App Store)、アンドロイドであればアンドロイド・マーケットといった、アプリの審査が行われている信頼できる場所から入手することが重要だ。

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