iPhoneないと生きていけない スマホにドップリ浸かる人たち
(連載「スマートフォン革命」第2回)

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仕事の歴史から「浮気相手」まで詰まっている

   自営業のアラフィフ男性Bさんも、「iPhoneなくすとか考えられない」ひとり。BさんのiPhone 3Gは、画面のガラスにはヒビが入り、側面や裏面も傷だらけです。

「でも、愛着があるから捨てられない。4Sへの変更も、あえて見送ったぐらい。それぐらい愛着があるのよ」

   Bさんにとって、iPhoneは歴戦の友なのだそうです。

「難しい仕事、トラブった仕事、この2、3年の自分の歴史で、常にそばにあった。その記録や解決に向けたアイデアのメモなんかも、全部入ってる。その意味で、もうホントにパーソナル・アシスタント。後輩や息子に見せたら、それだけでOJTになる、勉強になる。ケータイは、仕事上の通話をするだけ専用」

   小学生の頃からラジオっ子だったBさん。出張の多い仕事にあって、アプリのインストールでラジオがどこでも聴けるのも手放せない大きな理由です。

   そして、もうひとつ。Bさんにとって、ある意味での黒歴史も詰まっています。

「要するに、遊んだオネーちゃんや浮気相手との全記録も入ってるのね。メールやチャットのログはもちろん、画像に動画も入れてある。この歳になると、ちゃんと稼いでいれば嫁もヤイノヤイノとコトを荒立てないしね、わりと油断してアレコレ保存してあるよ(笑)」

   出張の道すがら、現場で時間が空いた時など、「黒歴史」を紐解いてみることが多い、とBさん。過去のいきさつを復習することで、新たなオネーちゃんの攻略法や自分の至らなさに気づくのだとか。

「ああ、可愛い女だったなぁ、といったところから入るんだけど、メールのログを読み返しているうちに、『これはこういう言い方をしてたけど、本心はこういうことだったんだ』とか、気づきがあるんですよ。それで、女がこんなことを言い出したら、実はこうすれば良いんだと学ぶ。それを広げて、女子社員がこんな雰囲気になっていたら、こうやってあげれば良いのかも、とさらに気づく。思い出の品であると同時に、人生の教材でもあるんだよね」

   人生の教材が詰まったパーソナル・アシスタント。しかも、白歴史の教師と黒歴史の反面教師。そうなれば、手放せないのも必定です。

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