NHKの元スポーツキャスターで、参議院選に自民党から出馬した経験のある東海由紀子さん(42)のツイッターが正月早々に「炎上」した。大晦日のNHK「紅白歌合戦」に出場した「猪苗代湖ズ」を、「震災口実にしたオヤジバンド」などと酷評したためらしい。
「猪苗代湖ズ」は福島復興を願う同県出身のミュージシャン4人で結成。ボーカルは人気バンド「サンボマスター」の山口隆さん(35)が務め、CDの収益は全て義援金として寄付される。
「震災口実にしたオヤジバンドの域を出ていない」
東海さんは「猪苗代湖ズ」が歌い終わった2011年12月31日の午後9時頃に、
「猪苗代湖ズって何なの?震災口実にしたオヤジバンドの域を出ていない」
と呟いた。バンドについて、震災後の福島を元気づけるために活動してきた一流のミュージシャンの集まりだ、とフォロアーが説明すると、
「ただうるさかったです」「一人一人は一流かもしれませんが、やたらうるさくて音楽性感じませんでした」
と返した。すると今回の発言について、
「猪苗代湖ズから元気をもらってる福島の方々がいるんです。わたしもその一人です」
「震災口実って、あなたに福島の辛さがわかりますか?」
「電波に乗せて発言する必要なくね?ましてや有名人がさ」
といった非難が殺到し、東海さんのツイッターが「炎上」状態になった。
「正論」だとする意見も出る
東海さんは、ボストン大学大学院修了後にNHKのスポーツキャスター、松下政経塾などを経て、2010年に自民党から参院選の東京選挙区に出馬し落選した。現在は昭和女子大学客員教授と東京大学医科学研究所客員研究員の肩書きを持っている。
批判の多くは、こうした経歴を持つ人物が軽々しく発言する内容ではない、というものが多い。
今回の「炎上」騒ぎについてネットの掲示板やブログでは、東海さんの発言は「正論」だとする意見も出ている。
「サンボマスター」の山口さんの歌はいつもあんな風で、昔から好き嫌いが分かれることが多いが、今回の山口さんはさらに力が入りすぎていた、というのだ。
「俺はサンボ好きだけどさ、昨日のは駄目だろ」
「はっきり物を言う東海さんのファンになりました」
「福島の悪口を言ってはいけないという風潮になっているとすれば恐いことだ」
などという声だ。