連載「スマートフォン革命」第1回
就活学生の必須アイテムは「スマホ」 説明会に応募、「仲間づくり」もする

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フェイスブックが就活生との窓口として機能

   スマホの登場で、PCによるネット接続に近い環境を移動中にも得られるようになったのは、就活中で一刻を争うケースで効果を発揮する。例えば会社説明会の申し込みだ。ツイッターやFBで「予約受付開始」の情報を見かけたら、外出中でもその場で会社のサイトにアクセスして応募できる利点がある。

   国内でスマホが急速に広まっていく時期は、ちょうどツイッターやFBの利用者が拡大している時期と重なった。2011年は企業側もFBのページ開設が増えたが、これは採用活動開始日が12月1日にずれたことも関係しているようだ。「解禁日」より前に説明会を開くわけにはいかないが、優秀な学生は確保しておきたい。そこで就活生と接触する窓口としてFBを利用するのだと、常見氏は説明する。現時点でFBはまだ「グレーな存在」で、例えば就活生にOB・OG訪問の情報を提供するような使い方が考えられる。

   ただし「落とし穴」もある。ツイッターでは最近、自身の交通違反や他人の悪口を書き込こんだせいで他のユーザーから批判を浴び、実名とともに「さらし者」にされる事例が後をたたない。例えば面接が不成功だった腹いせに、友人に愚痴を漏らす感覚でツイッターにその会社を批判する書き込みをしたら、取り返しがつかなくなるだろう。企業にとっても、FBでの情報発信が乏しかったり対応がおろそかだったりすれば、「時流に乗り遅れた会社」との烙印が押されかねない。

   スマホで手軽にネット接続が可能になったが、やはり過度の依存は禁物だ。常見氏も、「就活の本質は今も昔も変わらない。実際に人と会って話す経験は、ネットでは得られないもの」と強調する。

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