低調な市場で活発な商い
これに対しネクソンは韓国系で、パソコン向けにオンラインゲームを配信。顧客は基本的に無料でゲーム遊べるが、「もっと先を楽しみたい」ユーザーは料金を払う仕組み。ゲームの自社制作もしており、ディー・エヌ・エーなどにも配信している。
オンラインゲームに株式市場の関心も高い。特に成長株のグリーは売買代金上位の常連で、2012月22日は東証1部で6位の102億円。低調な市場の中でも常に商いが活発な銘柄となっている。
時価総額(12月22日現在)で3社を見ると、グリーは5911億円で1660社超の東証1部で97位。いすゞ自動車とダイハツ工業に挟まれる水準だ。ネクソンは4751億円で123位、ディー・エヌ・エーは3432億円で163位というのが市場の評価。ただ、株の人気度も示すPER(株価純資産倍率、12月22日現在)の高さで見ると風景が変わる。グリーは16.10倍で東証1部で堂々の3位。ネクソンは7.21倍で10位、ディー・エヌ・エーは4.50倍で18位。東証1部全体が0.91倍にとどまる中、成長性への期待の高さも浮き彫りにしている。