メーカーが増え、品切れ状態は解消
「こういう状況なら、採算を度外視して販売したほうがいい、などといった意見も社内から出まして、それを実現するいい機会が『福袋』だったわけです」
同社ではこう説明する。入っているガイガーカウンターは売れ残り品ではなく、後にクレームが出ないように日本製、ロシア製、ウクライナ製といった実績のある国の製品を入れている。
一時は購入者が殺到して店頭から消えたガイガーカウンターだが、東京・秋葉原にある専門店に話を聞いてみると、輸入の増加や国内でも製造するメーカーが増えたことで品切れになることは無くなった。
総合商社フジテックスでもここに来て安定した販売ができるようになった、と説明する。一方で、購入客はガイガーカウンターのメーカーにこだわりを持つようになってきていて、入荷すると直ぐに完売するメーカー製品もあれば、なかなか売れないものも出るようになっている、と打ち明ける。
「それでも全体的に需要は高いと言えます。原発事故の影響とはこれからも長い付き合いになると思いますので、まだまだ売れていくのではないでしょうか」
と同社の担当者は話している。