ガイガーカウンター(放射線測定器)が「福袋」に入れられて販売されている。2011年3月の福島第1原発事故以降、品切れ状態が続きネットオークションでは高値で取り引きされていただけに、「だぶついて売れ残っているのだろう」といった憶測まで出ている。
ガイガーカウンター入りの福袋を2011年12月27日から販売しているのはゲッコー・アンド・カンパニーのガイガーカウンター専門店「GEIGER-JP」。
ガイガーカウンターの無料貸し出しもしていた
税込み2万1000円(50個限定)、5万2500円(同20個)、30万円(同3個)の3種類で、2万1000円の福袋には2万円から4万円以上相当の新品ガイガーカウンターが必ず1台入っている。その他に雑貨や電子機器、PCパーツを入れ、総額4万円相当になるのだそうだ。
なぜこんな福袋を発売したのか。ゲッコー・アンド・カンパニーに聞いてみると、きっかけになったのは2011年5月から始めたガイガーカウンターの無料貸し出しだったという。
同社のテレフォンオペレーターをしている主婦のパートが提案した。子供を持つお母さんは放射能にとてもナーバスになっているが、値段が高いため買えない人もいる。そうした層向けに5台用意したところ、多い日は1日で20件から30件の問い合わせがあり、予約は1年以上先まで埋まってしまった。