加工用の扱い量3分の1に
県ではリンゴなど農産物のモニタリング検査結果を県サイト上の「ふくしま新発売」ページで公表している。作物ごとに検索できる仕組みだ。
平井さんは「マスコミは様々な分野で『基準値を超えた』というときだけ大騒ぎするが、基準値を大きく下回った、不検出だった、という話もきちんと伝えて欲しい」と話していた。
JA全農福島によると、贈答用の出荷は、JAは関与しておらず、統計的な数値ははっきりしないが、例年より2~3割は売上高が落ちているとみられる。また、加工向けは風評被害で業者から敬遠され、扱い量が例年の3分の1にまで落ち込む影響が出たという。
一方、JAを介した一般市場流通分のうち、特に「ふじ」については、「懸念したほどの価格下落はなかった」。寒くなる時期が遅れたことなどの影響でリンゴ流通量が全国的に減ったため、相対的に福島産リンゴへの需要もある程度確保されたためとみられる。
東京電力への補償請求も行ってはいるが、「価格下落幅」が基準となるため、早生種を除くリンゴについては「特別大きな請求額ではない」そうだ。
あるJA関係者は、リンゴだけでなく来年、2012年の農作物について、消費者の目が一層厳しくなる可能性があると心配している。今は緊急事態として「基準値以内」で理解を示してくれる消費者も、来季は「不検出でないと安心できない」と変わるかもしれない。そうした声はすでに出ている。
「消費者はどんな情報を求めていて、どうすれば安心してもらえるか、知恵を絞る。国にも安全対策の徹底を求めたい」
と話していた。