国内景気に「厳しい見方」増える 海外景気の減速と復興需要が「綱引き」

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欧州の債務危機「2月が山場」か?

   とはいえ、「内需がいきなり立ち上がって景気をけん引する、というのが難しい構造になっています」と、第一生命経済研究所の嶌峰氏は指摘する。景気の好転には外需環境の改善が重要で、「戦後、ここまで世界経済が欧州頼みになったことはなかったでしょうね。要は海外の景気減速というマイナスの力と、復興需要のプラスの力の綱引きで、どちらが勝つかと言うことです」と話す。

   欧州の債務危機をはじめ、海外のマイナスの力がいま以上に強まることがなければ、2012年春以降の復興需要で景気は徐々に持ち直し、マイナスの力が強まるようであれば景気失速のリスクも高まるというわけだ。

   欧州の債務危機はなおもくすぶっているが、前出のみずほインベスターズ証券の櫻井氏は「2月が山場」とみている。「おそらく市場はもう1度、債務問題の抜本的な解決を求めてくるでしょう。その際には円高が進行しますが、それをしっかり対応すれば、(欧州の債務問題が)長く覆い尽くすようなことはないでしょう」という。

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