日本球界Uターン組は成績不振
なお、この「カス」という言葉は、単純に「カス」と罵倒する意図だと思われるが、メジャーで燃え尽きて「燃えかす」になってしまうことを指している可能性もないことはない。
一度はメジャーリーグで活躍したものの、最近日本球界に復帰した選手の例としては、松井稼頭央選手(西武→メッツ→ロッキーズ→アストロズ→楽天)や城島健司選手(ソフトバンク→マリナーズ→阪神)が知られているが、両選手とも帰国後は不調が続いている。
その上で江夏さんは、
「日本NPBが3年間は、復帰できないなんていうルールを作ったら、簡単にいく気になるやつが、少なくなるかもな」
と、メジャー挑戦へのハードルを挙げるべきだと提言している。なお、江夏さんは西武を退団した1984年にメジャー挑戦を表明。36歳での挑戦は異例なだけに注目を集めたが、結局はメジャー入りできずに引退している。
江夏さん以外にも、プロ野球選手のメジャー挑戦に批判的な論客として知られるのが、野村克也さんだ。野村さんは、12月上旬に放送されたTBSのスポーツニュースで、
「球団にもお世話になって(いるにもかかわらず)、一人で活躍したような気になって、勝手に日本を捨てて、メジャーに行っちゃう」
と、ダルビッシュ投手らを批判している。