「消費税10%」は単なる一里塚だ 民主幹部が漏らす15%への「工程表」

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   「2015年に10%へ(2段階で)引き上げ」の線で最終調整が進む消費税について、早くも与党幹部から「15%」「10%超」が必要だ、との声があがっている。「消費税増税は当然で、10%では不十分」との考えが透けて見える。

   「消費税10%(分)、25兆円くらいの税収を確保できる財政をつくらないと、5年でこの国は崩れる、と市場を見ている人はみんな思っている」。民主党の仙谷由人・政調会長代行は、2011年12月24日に放送されたBS朝日「激論!クロスファイア」でこう指摘した。つまり、10%への増税では不十分で、5年後までには15%への引き上げが必要というわけだ。

15%にしないと「この国は崩れる」

野田首相は消費税問題にどう対処するのか。
野田首相は消費税問題にどう対処するのか。

   仙谷氏が言う「5年」が、仮に「今から」の意味だとすると2016年12月になる。現在、政府と民主党が軸に据えている案は「13年10月に8%、15年4月には10%に引き上げ」というものだ。

   現在の議論は「15年4月に10%へ」の段階で止まっており、それでも慎重論が根強い状況だ。ところが、仙谷氏発言を単純に当てはめると、15年4月に10%へ増税した後、わずか1年と8か月後の16年12月には15%へと一気に5%分上げておかないと「この国は崩れる」ということになる。

   また、仙谷氏発言の翌25日には、前原誠司・民主党政調会長が似たような見解を示した。

   前原氏はテレビカメラを前に、消費税について「10%(への増税)というのは、今の社会保障改革との『見合い』の率なので、さらに(税率が)上がる可能性はあると思います」と報道陣に述べた。

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