新聞で連載されていた4コマ漫画「ちびまる子ちゃん」が2011年12月31日をもって終了する。ネットでは突然の幕引きを惜しむ声と同時に、「終わって当然」「(ネットで)酷評されてたからその影響?」など、終了もやむなしという声が上がっている。
アニメやドラマにもなった国民的マンガがこうも批判を受けるのはなぜなのか。
独特の「ゆるさ」がアダになった?
今回終了が決定したのは、中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞・西日本新聞など全国11紙で連載中の4コマ漫画の「ちびまる子ちゃん」だ。2007年7月1日から連載がスタートし、約4年半にわたり1500回以上社会面を飾ってきた。
「ちびまる子ちゃん」は、作者であるさくらももこ氏の実話をもとにした漫画で、1986年~96年まで少女漫画雑誌「りぼん」で連載された。1990年にはアニメ化され、最高視聴率39.9%(1990年10月28日放送)を記録するなど国民的漫画に成長した。しかし新聞の「4コマ漫画」となると、「オチがない」「4コマ漫画の体をなしていない」など、評判はかんばしくない。
たとえば、まる子の親友の「たまえ」が自分の父親がカメラマンになりたいようだと相談する回では、まる子の「そりゃ困ったね…」という普通の一言で終了しており「オチ」は見当たらない。また、違う回では1日目に「祖父の友三がぎっくり腰になる過程」を、翌日に「雷のせいで、ぎっくり腰に加え腰ぬけになる」過程を連続で描いており、まさかの「8コマ漫画」になっている。
ネットでは、この「ゆるさ」がさくらももこカラーであると認めつつも、「あくまでも4コマ漫画なのだから」という意見が大半だ。加えて、もうひとつの特徴である「ネガティブ発言」も作品の評判に大きな影を落としている。