建設継続か中止かで揺れていた群馬県の八ツ場ダムの建設再開が、2011年12月22日に決まった。前田武志国土交通相が、長野原町など関係自治体に伝えた。2012年度予算案にダム本体工事費を数十億円計上し、今後6~7年でダムを完成させる考えを明らかにした。
民主党が09年の衆院選マニフェストで掲げた建設中止の方針を修正した。
八ツ場ダムの建設中止は、前原誠司政調会長が政権交代直後の国交相だったときに表明。後任の馬淵澄夫元国交相が中止方針を撤回した。有識者会議が建設の是非を検証し、今年12月に建設が妥当と結論づけた。
ただ、前原政調会長はなお建設反対を主張しており、野田佳彦首相や輿石東幹事長らとの「政府・民主三役会議」で改めてその意向を伝える。