金正日総書記の死去に号泣する北朝鮮国民の動画が世界中で話題となっている。1日で約300万回再生され、もの凄いペースでコメントが寄せられている。
死去が発表された2011年12月19日、各国のニュースで北朝鮮国民が泣き崩れる様子が放送された。YouTube上にも、その日のうちに動画がアップされた。
1日で295万回再生される
朝鮮中央通信(KCNA)撮影のもので、金正日総書記の銅像や肖像を前に泣き崩れる国民の姿を映している。制服を着た学生から軍人まで老若男女さまざまだ。膝をつき、地面に拳を叩きつけながら叫んでいる人もいる。故金日成主席が1994年に死去したときも同様の映像が各国で流れたが、これだけ多くの人が一様に泣き叫ぶというのは異様だ。
動画にはアクセスが殺到し、1日経った2011年12月20日19時現在、再生回数は約295万回。10月に公開された少女時代の新曲は4日で1000万PVに達して話題になっていたが、それに匹敵するペースだ。
コメントも大量に寄せられていて、現在約3万4000件にもなっている。ほとんど英語で、
「彼らは公共の場で悲しみを表明する必要があります。そうでないと強制収容所に送られるからです」
「彼らは泣くことを強制されてるの?」
「独裁政権が見ているからな」「さてさて、誰が大声で泣けるか見てみましょう」
「泣いていないのがばれると後で頭を撃たれる。彼らはそれを知っているんだよ」
というものが多い。世界の人々は北朝鮮国民が心から悲しんでいるのではないと見ているようだ。
「狂っている。彼らには民主主義が必要だ」
ほかに、「これまで見た中で最も悲しい映像です。数百万人の人々がストックホルム症候群に陥っています」「狂っている。彼らには民主主義が必要だ」と同情するものや、「彼らは嬉しくて泣いているんだろ」という皮肉も。「あの女の子が着ている赤いジャケットの色違いを持ってるんだけど」と気楽なものもあった。現在も秒単位でコメントが寄せられている。
2ちゃんねるでは、「世界を救った英雄でもここまで惜しまれ方しないのに」「怖い所だな逆らったら何されるんだろう」といった書き込みが寄せられていた。