日本人の平均身長完全に伸びが止まる 今後「低くなる」可能性を専門家は指摘

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女性のスマート願望が招く「低身長化」

   厚労省は1950年から10年に1回の割合で乳幼児の身体調査も行っているが、調査をはじめた頃は順調に右肩上がりだった平均出生体重が、1990年ごろをピークに下降し始めている。

   衛藤副所長は原因として「妊娠中も体重をコントロールする『スマート願望』や、糖尿病への過度な注意喚起」を挙げる。つまり、妊婦が栄養摂取を控え、それによって生まれてくる子どもの体重に変化が出てきているというのだ。出生体重低下は、その後の成長に少なからず関係があるという。

「『人の成長は幼児の段階で決まる』という研究があります。もしそうであるなら、出生時に小さければ、今後は小学生から高校生まで徐々に体格が小さくなっていく可能性があります」

   平均出生体重が下り坂になってからの調査はまだ始まったばかりで、現段階ではあくまで仮説にすぎない。だが、今の乳幼児たちが成人する十数年後、その答えは明らかになっていくかもしれない。

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