マクドナルドの一部店舗で、高校生らがイスを占拠するなどして大騒ぎし、制服での入店を制限されていたことが分かった。その実態は――。
「確かに、うちの生徒が4人掛けのイスに2人で座って占有したり、大きな声で騒いだりしたことは聞いています」
入店制限をした広島県福山市内のマクドナルド店舗の近くにある県立高校の校長は、こう明かす。
広島県福山市内の3店舗で終日か夕方以降
広島県教委や福山市教委によると、店舗では、県立高校生によるこうした騒ぎが2011年11月ごろにあった。高校生らは、店から注意されたことに腹を立て、暴力はなかったものの不満を言い立てたという。
これを受けて、店側は11月23日、制服を着た生徒や保護者の付き添いがない未成年者に対し、午後5時からの店内飲食をお断りする張り紙を入口に掲げた。これは、県立高校などとの申し合わせによるものだ。ただ、飲食物の持ち帰りは可能としている。
こうした内容は中国新聞も12月15日に報じており、それによると、高校生らは騒いでトレーを投げたりもしていたという。福山市内では別の店でも、制服姿で店内を走り回り、注文せずに机を占拠したりしたケースがあり、運営に支障があるとして一部学校の生徒の出入りを禁止にした。さらに、同様な店がほかにもあり、市内の3店舗で終日か夕方以降に制服姿での入店を断っているというのだ。
県教委の指導3課では、取材に対し、「以前にも同様なことがあったと聞いており、店側に迷惑をかけたのは事実」だと認めた。ただ、トレーを投げたことについては、「学校の聞き取りとずれがあり、該当の生徒は明確になっていない」とした。また、ほかの2店舗のケースについては、分からないとしている。
福山市内のマクドナルドを取材すると、各店でも生徒らのマナーの悪さに悩んでいた。
ある店舗の店長は、制服を着た生徒らのマナーについて、こう漏らす。