アイドルグループ「AKB48」のプロデューサー秋元康さん(54)が新聞のインタビューで、2012年に「AKB48を再生させる」と語った。批判を覚悟の決断という内容から、いったいどんなグループに変わるのかと、ネットで憶測を交えた、激しい議論が展開されている。
議論の中身はメンバーを大量に卒業させるのではないか、というものから、「男性をメンバーに加えるらしい」「実は、秋元自身がAKBデビューする」など様々だ。
「高齢化」メンバーの卒業が有力との見方も
秋元さんは11年12月15日付けの朝日新聞に登場し、「AKB48」のこれまでを振り返り、新年に向けた抱負を語った。AKBはコンピューターソフトに例えると、巨大資本の専門職が作ったWindowsではなく、ユーザーが任意に参加し拡張するLinuxだと説明。海外戦略については、「クールジャパン」と呼ばれる日本のコンテンツがもっと世界に出ていくためのきっかけを作りたいし、プロ野球に例えるならば大リーグへの道を開いた野茂英雄投手になりたい、と語った。
その上で、
「来年のAKBは、これまでと違う新しい方向性を打ち出します。僕の中では、AKBの再生です。批判を受けるかもしれないが怖がってやめたら動かなくなる」
との方向性を示した。
AKBは11年12月7日に発売した24枚目のシングル「上からマリコ」が発売初週で119万9000枚を売り上げ、5月発売の「Everyday、カチューシャ」から4作連続で前人未踏のミリオンヒットを記録。国民的アイドルの貫禄を見せたわけだが、2011年は様々な「限界説」が囁かれていた。
メンバーの篠田麻里子さん(25)を筆頭に、アイドルとしては「高齢化」が進んでいること。そして、映画で主演した前田敦子さんや、今年CM女王になった大島優子さんなど超売れっ子はいるのだが、こうした知名度のあるメンバーは固定され、他のメンバーへの広がりがなくなって飽きられかけている、などだ。