「議論ばかりで何も決めない民主主義」 橋下氏持論の行きつく先は「公選制で首相」

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大阪都構想は全国的改革への「のろし」

   橋下氏のこの日の論点を要約すると、次のようなものになりそうだ。

   (1)今の日本は「議論ばかりで物事を決めない民主主義」になっており、「決める民主主義」に仕組みを変える必要がある。(2)選挙で直接選ばれたリーダーが、議論の末、「最後は独断で進めていく」ことが必要だ。(3)地方の首長は選挙で直接選ばれるリーダーなので、意志ある首長には改革が可能だが、議員内閣制の国政では、「誰が首相をやっても」改革は前に進まない――などと指摘している。

   そして、こうした旧来の仕組みを改革するには、「首相公選制と道州制(導入)しかない」と橋下氏は訴える。橋下らが進める大阪都構想の改革は、「改革には『独裁ではない独断』、リーダーシップが必要だ」ということを全国に知らしめるモデルケースであり、いわば「改革ののろし」というわけだ。

   その先には、リーダーシップの必要性の認識が全国的に高まれば、首相公選制導入を争点にした衆院選が行われる、という展開を見据えている。

   橋下氏が語った内容は、従来の主張の「おさらい」ではあったのだろうが、数日後からいよいよ大阪市長に就任するというタイミングだったこともあってか、闘志あふれる印象をスタジオ陣に与えたようだ。

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