ツイッターをはじめとするネット上の失言が相次ぐなか、早稲田大学が、ネット上の書き込みを理由に学生に対して停学処分を下していたことが明らかになった。
大学側は、処分が行われた経緯については明らかにしていないものの、11月には早大生が地下鉄の乗客を盗撮して写真をツイッターに投稿したとして問題化したばかり。この写真を投稿した学生が処分された可能性もある。
学内掲示板で処分を発表
処分は2011年12月7日付けで、学内の掲示板に張り出された。張り出された紙には、
「政治経済学部 学部運営委員会は、学則第四十六条により、次のとおり処分を決定した」
とあるが、処分の内容は
停学:1名 理由:「短文投稿サイトに、他者の名誉を傷つける内容を投稿した」
とあるのみだ。なお、処分の根拠になっている学則の46条は
「学生が本大学の規則もしくは命令に背きまたは学生の本分に反する行為があったときは、懲戒処分に付することができる。懲戒は、譴責、停学、退学の3種とする」
となっている。「他者の名誉を傷つける内容を投稿した」ことが、「学生の本分に反する行為」に認定されたとみられる。
早稲田大学の広報課では
「(処分の)内容についてはお答えできない」
と話すのみで、具体的にどのような行為に対して処分が行われたのかは不明だ。
11月には「ヅラ発見」と書き込んで批判続出
だが、早稲田大学の政治経済学部をめぐっては、11月11日に、所属学生とみられる人物が「100億%のヅラ発見@東西線」とツイッターに書き込んだことで騒動になったことが知られている。この人物は、書き込みと同時に、おでこと頭髪の境がはっきりとして、かつらを着用しているように見える中年男性の写真を、顔が見える状態でアップロード。写真は、地下鉄内で男性の断りなく撮影されたとみられ、ネット上では「盗撮」などと批判が続出した。投稿について大学側に通報する人もいた。
このため、今回の処分は、この投稿をした学生に対して下された可能性もある。