マツダデミオ・スカイアクティブも大健闘
過去20年の受賞例を見ると、両カー・オブ・ザ・イヤーが一致したのは、2001年のホンダフィット、2000年のホンダシビックフェリオ、1997年のトヨタプリウス、1992年の日産マーチがあるだけで、今回のリーフで5回目となる。その意味で「EVとして可能な限りの実用性を持ち、近未来的なアプローチをした」(日本カー・オブ・ザ・イヤー)というリーフの受賞理由には重みを感じる。
一方、両カー・オブ・ザ・イヤーのノミネート車と得票数を見ると、両者の違いは今回も一目瞭然だ。日本カー・オブ・ザ・イヤーはリーフが522点で、日本車で次点となるマツダデミオ・スカイアクティブは142点で大差がついた。続いてダイハツミライースの106点、トヨタプリウスαの39点、ホンダフィットシャトルの22点となった。
対するRJCカーオブザイヤーは首位のリーフの271点に対して、2位のマツダデミオ・スカイアクティブも205点と評価が高かった。以下、3位のミライースが186点、フィットシャトルが152点、スズキソリオが132点、プリウスαが125点で、「第3のエコカー」と称するデミオ・スカイアクティブとミライースの評価が高いのが特徴だ。
大賞は逃したものの、デミオ・スカイアクティブは日本カー・オブ・ザ・イヤーの特別賞、RJCではテクノロジー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、リーフに次ぐ主役であるのは間違いなかった。両カー・オブ・ザ・イヤーがここまで一致するのも珍しく、その意味で今年は評価の分かれる独創的なクルマや新技術が少なかったと言えるのかもしれない。