銀座「フグ騒動」の主役は東国原英夫氏 「可食性フグ肝ある」と主張するが保健所は全面否定

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フグの種類に関係なく、全国どこでも違法

   さらに、東国原英夫さんは、「肝ポン酢」を注文したことをはっきり否定しなかったが、「何度も頼んできた」ことは否定した。店が普段は「肝ポン酢」を出してないということも疑問視し、これが事実なら「大変遺憾」だとしている。

   東国原さんが明かした可食性のフグ肝があるかについて、都中央区保健所の生活衛生課長は、明確に否定した。

「確かに、プランクトンやバクテリアなどの影響を排除して無毒のフグが作れるという説はあるようですが、フグの肝臓は、食品衛生法上、食べられないものに入っています。フグの種類に関係なく、全国どこであっても、フグ肝が食べられるということは、まったくありえません。フグ毒で呼吸困難になって死ぬこともあり、症状は摂取量や体格などにより違いますが、食べて大丈夫な人はいないと思います」

   東国原さんが知事をしていた宮崎県の衛生管理課でも、また大分県の食品安全衛生課でも同様の見方をした。可食性のフグ肝はないといい、店で出していたら違法だというのだ。

   宮崎県で獲れる毒性が低いシロサバフグについては、2007年12月13日放送の「いきなり!黄金伝説」でその肝臓料理が紹介され、厚労省がテレビ朝日を不適切だとして指導したことがある。東国原さんの知事在任中であったため、宮崎県の衛生管理課では、「ご本人はこのことを知っていると思います」と言っている。

   東国原さんは「ふぐ福治」側の説明でフグ肝を食べ始め、自ら強く要求したことはないとブログで明かしたが、「ふぐ福治」の店主は反論した。

「こちらから進んで出してはいません。要求がなければ絶対に出しませんよ。店のリスクを考えると、あり得ないことです。東国原さんが注文しており、女性にも勧めていたのではと思います。しかし、違反なのを知っていて出してしまったので、本当に申し訳ないというしかありません。可食性のフグ肝なんて、そんなのはないですよ」

   こうした見方について、東国原さんはどう考えるのか。事務所に取材すると、担当秘書は不在などとして、回答は得られなかった。

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