商業目的の正確な模写は「著作物の複製」
マンガ家の稲光伸二さんは自身の「ツイッター」で今回の問題について、
「ネットの写真をトレースしたら駄目とか正気?しかも料理の写真じゃん!全部自分で作って撮るの?レストラン行って撮るの?想像で描くの?担当の編集は資料も用意しないくせに作家がどうやって描いてると思ってたの?」
と2011年12月9日につぶやいた。
ネット上の写真を「模写」すると、それは違法になるのだろうか。
著作権とインターネットに詳しい弁護士に話を聞くと、一般的な見解として、
「日本にはアメリカのようなフェアユース規定が無いし、マンガという商行為に使っているため、例外を除き、模写したと明らかに分かる場合は著作権違反に相当します」
と説明した。例えば同じ被写体を撮影する場合でも、カメラの角度や照明の具合によって異なった写真が生まれてくる。写真には著作権があり、それをマンガで表現したとしても「著作物の複製」になる可能性が高いという。