2学部以上受験で受験料が安くなる「まとめ割」
ネット受付により事務作業の軽減化が進むのは間違いないが、どの程度ネット受付を選択する受験生が増えるのか、経費削減効果がどの程度で、受験生側に還元できるレベルにまでなるかどうか、の事情が大学によってばらつきがあるため、とみられる。ネット受付の経費削減効果や受験者数の動向への影響を見極めようとしている、というわけだ。
「ネット割引」に限らず、大学入試の割引合戦はすでに始まっている。同じ大学の2学部以上を受験すると、2学部目以降の受験料が安くなる「まとめ割」などがあり、J-CASTニュースも「大学入試に『早トク』『まとめ割』 『割引プラン』で受験者数4割増」(2010年12月18日配信)の記事で紹介している。
小林所長は、入試のネット受付について、「まだ本人確認問題などで『導入は検討中』の大学が少なくないが、中長期的には増えていく」とみている。
ネット受付の導入校が増え、受験生の間にある程度浸透すれば、ネット割引の取り組みも広がっていきそうだ。