セクハラ疑惑クロアチア大使が「人事異動」 処分はせず「灰色決着」に終わる?

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事実上の更迭との見方も

   新たな動きがあったのが、その翌日の12月8日。共同通信などによると、12月20日にも発令される辞令で、田村氏は大使を交代させられるという。大使の任期は通常であれば3年程度なので、事実上の更迭との見方もできる。外務省は田村氏がセクハラ行為を行った可能性はあると見ているものの、(1)田村氏がセクハラ行為を否定している(2)再発防止策がとられている、ことなどを理由に処分はせずに人事異動にとどめた様子だ。

   外務省の人事課では、

「報道は承知しているが、事実関係についてはコメントを差し控えたい。セクハラ行為が確認された場合は、これまでも厳正に対処してきている」

としており、公式にはセクハラの事実を認めていない。

   クロアチアでは12月4日に総選挙が行われ、8年ぶりの政権交代が確実な情勢だ。クロアチアメディアの現時点の関心は政局にあるため、今回のセクハラ問題については大きく報じられてはいない。だが、田村氏は離任の際にはクロアチア政府にあいさつに出向く必要があり、その場でクロアチア側が不快感を示す可能性もある。

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