2011年の日本有線大賞をシンガーソングライターのふくい舞さん(26)が受賞した。ここ数年は大物歌手ばかりが受賞していた賞だけに「誰?」と話題になっている。
12月10日、第44回日本有線大賞が発表され、ふくいさんの「いくたびの櫻」が大賞を受賞した。AKB48、氷川きよしさん、西野カナさんらは「優秀音楽賞」だった。
1月に「福井舞」から「ふくい舞」に改名
有線大賞は有線放送キャンシステムへの1年間のリクエストを集計し決定する。ふくいさんのバラード曲「いくたびの櫻」は、2月発売以来28週連続10位以内を維持するロングヒットを記録し、大賞となった。授賞式でふくいさんは「このような名誉ある賞をいただき光栄に思います」と驚きながら話した。
ただ、ここ数年の有線大賞受賞者を見てみると、氷川きよしさんや倖田來未さん、EXILEといった大物歌手ばかり。そのため、ふくいさんの受賞が発表されると「いったい誰?」といった書き込みがネットに多数寄せられた。
ふくいさんの公式サイトなどによると中学時代から音楽に興味を持ち、大学時代はインディーズバンドでボーカルをしていた。2008年にエイベックスから出したデビュー曲「アイのうた」が配信で人気となり、同年の日本レコード大賞新人賞などを受賞している。安定した高い歌唱力と、10代20代に受けそうなリアルで等身大の歌詞、曲が特徴だ。2011年1月にアーティスト名を「福井舞」から「ふくい舞」に変更した。
「正直、大賞が穫れるなんて思っていなかった」
5月に米国で開催された日米文化交流イベントに出演した際には「いつの日かアメリカでも活動できたら…。『いくたびの櫻』の英語バージョンも実現したい」と米国進出を視野に入れた発言をしている。米国に留学経験があり、米国が「第2の故郷」というほど思い入れが強いのだという。
今回の受賞を受け、ふくいさんは11日朝更新したブログで「正直、大賞が穫れるなんて思っていなかったので、本当にビックリしてしまいました」とコメント。
反響の大きさに戸惑っているといい「まだまだ未熟な私ですが、この受賞に恥じないように、『いくたびの櫻』が世代、時を超えて、愛され歌い継がれる歌になるよう、来年も再来年も、この歌を大切に届けていきたいと思います。皆様、本当にありがとうございました」と書いている。
ただ、コメント欄には「顔も名前も歌も知りませんでした笑」「ポッと出が!」「っつうか、誰?」といったコメントが殺到し、炎上状態となった。今回大賞を逃した他の歌手のファンによると見られるものもある。
2ちゃんねるでは、こうした現状について「かわいそうだろさすがに」「有名なやつだけに賞だしたんじゃ面白くないからだろ」「事務所はコメント検閲してあげなよ」といった反応が寄せられていた。