普賢岳の火砕流被害で苦い思い
早川氏のツイッターやブログの書き込みによると、早川氏の問題意識は1991年の雲仙普賢岳大火砕流にあるようだ。具体的には、専門家の間では事前に火砕流の危険性が認識されていたにも関わらず、それを報道陣に理解させられなかった結果、消防団員らと合わせて計43人という多くの犠牲者を出してしまったことを受け、同様の事態を繰り返したくないという思いがあるようだ。
早川氏は山間部の放射線量を独自に測定し、それを地図にまとめて公開している。ブログのコメント欄には、
「たくさんの箇所を細かく測定し、もっと広域で詳しい汚染地図があると嬉しいです」
と、さらに充実を求める声が書き込まれている。また、自分で測定した放射線量を書き込む利用者も多い。
実際、早川氏は訓告を受けてからも、ツイッターに
「こういう暴言を吐いて強制的に伝えないとならないくらい事態は深刻なのだ」
「私がみつけた事実と私の考えを世に広める絶好のきっかけをもらった。これを逃してはならない」
などと書き込んでいる。
群馬大教育学部によると、件数は明らかにしていないが、賛否両論の意見がメールや電話で寄せられているという。
ネット上では、早川氏の発言について、「福島の人への思いやりが欠けている」「共感できない」という声もあるが、「言論統制」「他の大学の教官などへの見せしめ」などという反発もある。