産経は「米大統領経験者が『陰謀説』に言及」
一方、米国謀略説について「日米の研究者の間で浮かんでは消えてきた」としつつ、「米大統領経験者が『陰謀説』に言及していたことが判明したのは初めて」と報じたのは、産経新聞だ。
米国の歴史家、ジョージ・ナッシュ氏が11月に出版した「FREEDOM BETRAYED(裏切られた自由)」の内容を紹介する形で報じている。
真珠湾攻撃の際に米大統領だったフランクリン・ルーズベルト氏(民主党)について、直前の大統領だったハーバート・フーバー氏(共和党)が、「対ドイツ参戦の口実として、日本を対米戦争に追い込む陰謀を図った『狂気の男』と批判していたことが分かった」と産経記事は指摘している。
同著書は、これまで非公開だったフーバー元大統領のメモなどを基にしているという。「狂気の男」発言は、戦後の1946年、フーバー元大統領が訪日し、連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー元帥と会談した際のものだ。
同じ会談では、1941年7月の対日経済制裁について、フーバー元大統領は「対独戦に参戦するため、日本を破滅的な戦争に引きずり込もうとしたものだ」とも語ったという。