苦戦続きの「グーグルテレビ」 それでも会長「超強気発言」の真意

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OEM契約を取り付けたか、単にばかげた話か

   それでもシュミット会長が、これから半年ほどでグーグルテレビが市場を「席巻」するような発言をしたのは、勝機を見いだしたからだろうか。韓国サムスン電子やLG電子がグーグルテレビを発売するとの報道もある。だが米ウォールストリートジャーナルのITブログ「オールシングスD」は12月8日付の記事で、LGとシャープ、蘭フィリップスの3社が9月にネットテレビ向けソフトの共同開発を発表しており、サムスンも独自OSを用いたスマートテレビを手掛けていると指摘。そのうえで、シュミット会長の強気発言に「本当だろうか」と前置きしてから、

「我々の知らないところで既にグーグルテレビのOEM(相手ブランドによる製造)契約を複数取り付けたか、もしくは単にばかげた話をしたに過ぎないかだ」

と結論付けた。

   「LeWeb」では、8月にグーグルが米携帯電話大手のモトローラ・モビリティ買収を発表したことを踏まえて、「今度はテレビ事業を買収するのでは」との質問が出た。これに対してシュミット会長は、「以前、グーグルは冷蔵庫ビジネスに参入する、などと言われたが根も葉もない話だった」と苦笑しながら、

「私が知る限り、(テレビメーカーの買収は)社内で1度も話し合われたことはありません」

と完全に否定した。

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