9人襲ったレイプ犯に「異例」の懲役50年 判決がここまで厳しい理由

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「強姦致傷を繰り返せば、無期懲役刑もある」

   産経ニュースによると、小沢貴司被告の弁護側は会見で、懲役50年という判決に「無期懲役より重い」と反発した。

   社会の厳しい目を反映して、無期懲役の受刑者も刑期が長くなり、終身刑化が進んでいると報じられている。それでも、最近は、35年ほどで仮出所できるともされている。弁護側は、このことを意識して発言したらしい。

   弁護側はまた、「裁判員裁判における求刑の仕方を模索したのではないか」と検察側を批判した。小沢被告は、判決を受け入れるかもしれないと漏らしているともいうが、弁護側は控訴する方針だという。

   判決について、司法関係者からも「あまりに形式的な判決だ」との批判が出た。併合審に比べて量刑に極端な格差があるのは望ましくないというのがその理由としている。

   一方、メディアでのコメントも多い板倉宏日大名誉教授(刑法)は、判決を「当然だと思います」と評価する。

「日本では、確かに珍しく異例のことです。しかし、もともと強姦致傷が複数回にわたる場合、無期懲役刑もありうるんですよ。外国なら、何十年の懲役刑というのは、いくらでもあります」

   職業裁判官による裁判であっても、量刑はそんなに違わないはずだという。検察側が裁判員裁判を意識して求刑したという主張にも否定的だ。

   形式的な判決とも言えないという。

「殺人事件であっても、このごろは量刑が重くなっています。もし何人も殺したケースならば、死刑になりますよ。刑法に規定があるわけですし、今回は、強姦致傷などが9件もあるわけですから、合計で懲役50年でもおかしくありません」
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