ダルビッシュ「1億ドル超え」説 米国で大リーグ移籍報道が過熱

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   去就が注目されるプロ野球、北海道日本ハムファイターズのダルビッシュ有投手の周囲が騒がしくなってきた。ポスティング制度による大リーグ移籍が有力視されているが、その金額について複数の米メディアが予測している。

   ダルビッシュ投手のこれまでの実績から、2006年12月にボストン・レッドソックスと大型契約を交わした松坂大輔投手と同等ではないか、との声が多い。

移籍宣言は「ウィンター・ミーティング」後

   フリーエージェント(FA)やポスティングで、今年も日本人プロ野球選手が次々に大リーグ挑戦を表明している。その中でダルビッシュ投手は、2011年12月6日時点で態度を保留したままだ。

   だが米球界は、ダルビッシュ投手に熱い視線を注いでいる。米フォックススポーツ(電子版)12月5日の記事では大きく扱った。大リーグでは現地時間12月8日まで、各チームのゼネラルマネジャーや球団幹部、選手の代理人らが集まり補強に関して話し合う「ウィンター・ミーティング」のまっ最中だが、「2人の関係者の話」としてこのミーティング終了後、ダルビッシュ投手がポスティングによる大リーグ移籍を宣言するのではないか、としている。フォックススポーツでは「12月15日までに入札の日程が組まれれば、大いに注目を集めるのは間違いない」と太鼓判だ。ただし、これが2012年1月15日までずれ込むと「事態は大きく変わる」と見る。長期化すれば各球団の戦力編成が進み、球団によっては応札する予算がねん出できなくなる恐れがあるためだ。

   もうひとつの焦点は金額だ。「目安」として挙げられたのが、レッドソックスが松坂投手を獲得した際の金額だ。松坂投手が当時所属していた西武ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)に対する落札価格は5111万1111ドル(当時のレートで約60億円)、さらに本人とは「6年契約、5200万ドル(同・約61億円)」で合意したとされている。合計1億ドルを超える巨額契約だ。ダルビッシュ投手の場合、これを上回るかもしれないとフォックススポーツは報じている。

   米CBSスポーツ(電子版)も、見立ては同じだ。11月28日付の記事で、ダルビッシュ投手が移籍宣言をした場合、「ダイスケ・マツザカと同じような契約を勝ち取るのではないか」としている。

ヤンキースやレッドソックスも関心

   USAトゥデー紙(電子版)もやはり、落札金額と契約金合わせて1億ドル強だった松坂投手と同程度、あるいは超える金額になる可能性を指摘している。ダルビッシュ投手の2011年の年俸は5億円だった。仮に松坂投手と全く同じ条件になったとすると、移籍後の年俸は約6億7000万円に達する。

   また米NBCスポーツ(電子版)は11月28日、本人との契約金を「6000万ドル(約46億2000万円)といったところ」と書いている。

   強豪ニューヨーク・ヤンキースや、2005年に千葉ロッテマリーンズを日本一に導いたボビー・バレンタイン新監督を迎えたレッドソックスなど、ダルビッシュ投手に興味を示す球団は少なくない。ウィンター・ミーティングが終了する12月9日以降、「大リーグ挑戦」の宣言は出るだろうか。

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