投稿文の最後にサービス名を入れる
ヨシナガさんは12月1日、SNS「グーグルプラス」上で、「つあど」へ登録した話を披露した。登録すると早速、キャンペーン広告の依頼が舞い込んだという。金額は、つぶやき1回で5578円となっている。「読者も宣伝と気付いて嫌な思いをするだろうから5000円程度ではつぶやかない」とつづった後で、
「とても怖い感じがした」
と吐露した。ヨシナガさんのツイッターのフォロワー数は2万3000人に迫り、本の執筆やテレビ出演、講演もこなすマルチな人物だ。ネット利用者への影響力が大きいとみた広告主が、「高値」をつけたのだろうか。
ネット掲示板でも、ヨシナガさんへの発注内容には反響があり、「毎日3回つぶやけば年収1000万円。やべえ」との書き込みもあった。
ツイッターの投稿を利用した広告は、ツイッターの運営会社も実施している。本文の下に黄色のアイコンと広告主が表示される「プロモーテッド・ツイート」と呼ばれるものだ。つあどの場合も、本文の最後に「つあど」と明記することで一般の投稿内容と区別する工夫をしているが、肝心の「つあど」が何かを知らないフォロワーにとっては、広告とは気付かず閲覧する可能性が高い。だが、サービス名を示している以上、広告であることを一切隠して宣伝する「ステルスマーケティング」とは言えないだろう。正体を明かさないステルスマーケティングに対しては、これまでも批判が絶えない。