日興アセットマネジメントは、2011年12月15日に予定していた東京証券取引所への株式上場を延期した。欧州危機の影響で、投資家の購入意欲が弱まり、株式の売り出しが難しくなったと判断した。
親会社の住友信託銀行は、2012年前半の上場に向けて、売り出し価格などの条件を見直す。 当初、日興アセットと住友信託銀行は売り出し価格を「1株=840円」に想定し、住友信託が保有する日興アセット株の3割弱を約480億円で売り出す計画だった。新規の株式公開(IPO)としては、今年2番目の大型案件になるはずだった。
東証も、日興アセットの上場承認を取り消すことを、12月2日に発表した。