好調ダイハツ・イースに危機感 スズキも2ヶ月で追随、低燃費車投入

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既存のアルトをベースに持てるだけの技術を駆使

   ダイハツはイースに社運を賭け、ブルース・ウィリスをCMに起用するなど大々的に宣伝した結果、月販目標7000台に対して、発売開始から2週間(9月20日~10月3日)で約3.6倍の2万5000台を受注。ダイハツは「(女性の比率が高い軽にもかかわらず)男性比率が50% を上回り、年齢は幅広い層から支持を得ている。大変好調な立ち上がりとなった」と胸を張った。

   それだけにスズキの危機感は強く、ダイハツを燃費で抜き返すのは至上命題だった。スズキは12月3日に一般公開される東京モーターショーで、「1リッター当たり32キロ以上」という次世代カー「REGINA(レジーナ)」を参考出品すると発表していたが、ショーモデルだけでなく、市販車の発売に踏み切ることになった。 ダイハツはミラをベースとしながらも、イースをボディから専用設計したが、スズキは既存のアルトをベースに持てるだけの技術を駆使して、言わば駆け込み的に30キロを実現したと指摘されても仕方あるまい。

   裏を返せば、これまで「画期的」と思われたダイハツの低燃費技術も、ライバルが短期間に追いつけることが証明されたわけで、これではせっかくの低燃費技術もユーザーの目には陳腐化しかねない。果たして絶好調だったイースの売れ行きはどうなるのか。スズキがダイハツに対抗して、どんなCM戦略を打ち出すのかも含め、ライバル2社の今後の行方が注目される。

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