斎藤佑樹「6勝6敗」で年俸倍増 大盤振る舞いのなぜ

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   ハンカチ王子こと日本ハムの斎藤佑樹投手が、久しぶりに、らしい笑顔を見せた。来シーズンの年俸契約更改(2011年11月28日)で、倍増でサイン。6勝6敗にしては大盤振る舞いである。成績より「集客力」が評価されたようだ。

勝利数だけ見れば「1勝=250万」のルーキー

   「1年間、よく頑張ってくれた」と、日本ハムが提示した数字は3000万円。今シーズンが1500万円だから100%アップとなった。斎藤は「(球団の話を聞いて)来年も頑張ろうという気持ちになった」と語り、一発更改に納得した。

   1年目の1500万円という数字は、新人選手の最高額。斎藤は入団時、「契約金1億円、出来高5000万円」という新人最高年俸で契約した。日本ハムとしては、大学出身投手でもあるところから「2ケタ勝利」を期待していたはずだ。そこから見ると、60%の到達度。「1勝=250万円」の計算である。

   これまでの例なら、現状維持はないが、せいぜい500万円アップの2000万円がいいところ。「来年への期待」というのは当然だが、斎藤には他の選手にはない高い貢献度があった。「集客力」である。

   甲子園(早実)、神宮(早大)で優勝投手という実績と人気を引っさげてのプロ入り。春のキャンプ、オープン戦、そしてペナントレースと、話題を集め、チームの露出度を高めた。球団、親会社から「文句のないPR度」と最大級の評価を受けたほどだった。

   開幕してからしばらくは、斎藤が先発した試合は地元(札幌ドーム)に多くの観客を集めた。初登板の4月17日は前日より9000人ほど増えた(約3万8000人)。5月1日には初めて4万人を超えるファンを呼び寄せた。前日よりおよそ1万2000人の増加だった。

   少なくとも前半戦は「斎藤先発イコール観客増加」となった。「斎藤は、たとえれば最優秀営業マン。彼ほどの営業マンはいない」と関係者が口をそろえた。オープン戦の斎藤の観客動員で、日本ハムはキャンプ費用を軽くペイしたことだろう。

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