総務省が2011年11月29日に発表した10月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.4ポイント上昇の4.5%だった。
職探しを再開する動きが目立ってきた。完全失業者数(原数値)は前年同月に比べて46万人減少の288万人。就業者数(同)は22万人減少の6264万人だった。製造業や宿泊業、飲食サービス業などが減少した一方、医療、福祉や学術研究、専門・技術サービス業などは増加した。
また、厚生労働省が同日発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比横ばいの0.67倍だった。東日本大震災の復旧・復興需要やサプライチェーン(供給網)の回復などを背景に有効求人数が1.4%増えたため。
新規求人倍率は0.02ポイント上昇の1.13倍と、2か月連続で改善した。 都道府県別で最も高かったのは福井県の1.12倍で、最も低かったのは沖縄県の0.28倍。