新基準でも「大幅な減少」はない様子
ネットレイティングスでは、ミクシィからの指摘については「コメントは控えたい」としているが、11月28日に発表した「最新SNS利用動向レポート」は、指摘を踏まえた内容になっている。具体的には、外部の「イイネ!」ボタンからのアクセスを除いた利用者数が「参考値」として初めて明らかにされており、事実上の下方修正だ。
ただ、参考値を見ても、確かにミクシィが主張するように「大幅な減少」はない様子だ。「イイネ!」ボタンを外部サイトに設置できるようになったのは10年12月。従来のデータでは、ボタン設置以降の利用者数は右肩上がりだったのに対して、「参考値」では、ゆるやかな減少傾向だ。11年6月の時点で、フェイスブックの利用者数がミクシィに追いついていたことも明らかになった。
なお、ミクシィでは、全利用者のうち約50%がPC経由、約85%がケータイやスマートフォンから利用していることから(PC・ケータイの両方から利用する人がいるため、合計は100%を超える)、
「ネットレイティングス社が集計するPCからアクセスのみのデータは、当社サービス全体を表したものではありません」
とも主張している。