大阪ダブル選挙「維新の会」が制す 市長選は橋下氏が大差の勝利

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   40年ぶりとなった大阪府知事・大阪市長の「ダブル選挙」は、いずれも地域政党「大阪維新の会」の勝利が確実となった。

   前大阪府知事の橋下徹氏(42)と、現職で再選を目指した平松邦夫氏(63)の一騎打ちは橋下氏が得票数で大きく差を広げたと見られる。

橋下新市長「広域行政は府知事が決定権」

   大阪府知事・大阪市長選は2011年11月27日に投票が行われた。投票が締め切られた20時、NHKなど主要メディアが事前情報や開票所での出口調査をもとに「当確情報」を発表。7人の新人候補で争われた府知事選は、「大阪維新の会」公認で前府議の松井一郎氏(47)が、前大阪府池田市長で民主党府連や自民党府連が支援した倉田薫氏(63)らを破って初当選を果たすことが確実となった。

   市長選では、「大阪都構想」を掲げて府と市の再編を主張する橋下氏と、「大阪都構想」を「市民にとってメリットは全くない」と批判し、真っ向から対決姿勢を強めていた平松氏との間で、激しい選挙戦が繰り広げられた。投票日前日の26日にも、橋下陣営には石原慎太郎東京都知事が、一方の平松氏には民主党国会対策委員長の平野博文衆院議員らが応援にかけつけ、それぞれ支持を訴えた。しかしふたを開けると、早々に橋下氏の当選確実が報じられた。

   松井氏、橋下氏はそろって20時40分ごろに報道陣の前に姿を現し、「勝利宣言」。最初に挨拶に立った松井氏は投票率が高かったことに触れて、「まず、政治に関心をもっていただいたことに感謝を申し上げたい」とひと言。「二元行政と呼ばれた今までの行政を根元から変えていく、そのスタートラインに立てたことをうれしく思っている」と話し、今後の橋下氏との連携を強調した。

   一方の橋下氏は、「大阪府庁、大阪市役所、教育委員会は今回の選挙の結果を重く受け止めてほしい」と促した。さらに、広域行政は府知事が決定権を持つことが必要だと指摘。「大阪市長は大阪市民の票しか得ておらず、大阪全体のことに市長が口を出すのはおかしい」と話したうえで、これまでの大阪府と大阪市の「争い」に終止符を打ちたいと述べた。

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