「賛成」巨人が一転、態度保留? 「DeNAプロ野球参入」とお家騒動の関係

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「楽天の主張は広がらず」の見方も

   白石会見前日の22日にあったプロ野球の臨時実行委員会では、楽天が参入反対の理由説明をしている。

   モバイルゲームの分野で競合する「グリー」などが11月21日に発表した、DeNAに対する10億5000万円の損害賠償訴訟などについて、楽天は問題視する認識を示した模様だ。この訴訟問題も、最近になっての新しい動きだ。

   オーナー会議に向け、楽天の反対論は浸透するのか。「プロ野球 球団フロントの戦い」(草思社)などの著書があるスポーツ・ジャーナリストの工藤健策氏に聞いてみた。

   工藤氏は、参入反対論は広がらず、承認されるとみている。基本的には参入歓迎の球団が多く、22日の臨時実行委以降も、「参入承認へ」の流れを変えるほどの動きは見てとれないという。

   DeNAの訴訟問題についても「影響なし」とみる。「お家騒動」中の巨人でも、「名誉毀損」などをめぐる訴訟合戦に発展する可能性もあり、どの球団も「他球団のことをとやかく言える義理ではない」というわけだ。

   また工藤氏は、スポーツマスコミなどが、参入問題でもナベツネ氏の発言を「さも大きな影響力があるかのように、いろいろ忖度して報じる」姿勢に苦言を呈した。

「本当に巨人が影響力を持っていた時代はとうに終わっている。スポーツマンシップとは無縁のナベツネ氏発言をいつまでも持ち上げるのは止めるべきだ」

   11月25日には、巨人から球団代表職などを解任された清武英利氏が「反撃会見」を行う予定だ。「ナベツネ氏の影響力」に関わる証言が飛び出すかどうかは未知数だ。

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