将来的には国内外とも同じ仕組みで採用
一方、ファーストリテイリングの2011年8月期決算は、売上高が前期比0.7%増の8203億円と過去最高だったが、営業利益は12.1%減の1163億円、純利益も11.9%減の543億円と落ちた。中国や欧州など海外事業が好調に推移したものの、業績の足を引っ張ったのは売上げの7割超を占める国内事業で、4年ぶりの減益となった。
それに伴い、柳井会長兼社長は役員報酬を3億円から半分の1億5000万円に減らしてもいる。曲がり角の国内市場に代わって、収益確保を狙うには海外事業を強化するしかない。
同社は「ユニクロ」の海外出店を強め、それに伴う現地採用を増やしていて、2011年の新卒社員の3分の2が外国人だ。国内の大卒採用枠はこれまで通り250~300人程度と変えないが、外国人社員の割合は「2~3年後には4分の3を外国人が占める」という。
ファーストリテイリングは「まずは国内採用について見直すが、将来的には国内外とも同じ仕組みで採用できればいい」と話している。