フランスやオーストリア、ベルギーの国債も売られる
国際投信投資顧問の投資レポートによると、同社が先進国の国債などで運用する旗艦ファンド「グローバル・ソブリン・オープン」(通称、グロソブ)に組み込んでいたフランス、イタリアに続き、スペインとベルギーの国債を11月17日までにすべて売却した。
これはほんの一例でしかない。前出の小田切氏は「日米に英国と、いま世界の投資マネーが欧州から逃げている」と指摘。最近はフランスやオーストリア、ベルギーの国債も売られていて、金利はジワジワ上昇している。
「いまの欧州危機の回避はドイツ次第という言い方もできるが、とにかく各国が協力して、一つにまとまれるかがカギ。その姿勢がなければ、短期的にはドイツを除く欧州すべてがターゲットにされて、金利上昇が起こる可能性がある」という。